・評価

燃費・・・★★★★☆(18.2Km/L~37.2Km/L)

走行性能・・・★★★☆☆

居住性・・・★★★☆☆

価格・・・★★★☆☆(1,421,280円~)

・ポイント

ハイブリッドの設定ありも高速巡行では燃費が伸びず

詳細

2012年(平成24年)9月3日に初代E11型ノート、および初代C11型ティーダの後継車として「ノート」の車名を継承し、2代目ノートとして日本市場において販売が開始された。同月21日には日本仕様ほぼそのままに、香港市場での販売も開始された。日本・香港市場以外には、初代ノートが販売されていた欧州市場および初代ヴァーサ(ティーダの北米名)が販売されていたアメリカ市場にそれぞれ初代ノート、ヴァーサの後継車として投入される。欧州市場には2013年秋に投入され北米および南米市場にはデザインが一部変更されて2013年6月に「ヴァーサノート」として投入された

先代のノートおよびティーダは他のBプラットフォーム採用車とともに追浜工場で製造されていたが、E12型へのモデルチェンジとともに製造工場は日産自動車九州に移管された。E12型ノートと同じVプラットフォームを採用しているK13型マーチやN17型ラティオの日本仕様車はタイで製造されており、E12型ノートも日本国外で製造することが検討されたが、日本の”ものづくり“の弱体化を危惧し、九州工場で製造されることが決定された。九州という立地を生かし、中国やタイなど日本国外からの輸入部品を40 – 45 %程度とし、九州地域の地場サプライヤーから調達される部品と合計すると全部品の約85 %に達する。なお、2016年(平成28年)11月に追加された「e-POWER」を含め、同年9月に生産が追浜工場に再び移管されている。その理由として、日産自動車九州の稼働率がエクストレイルローグの好調でフルとなっていること、そして、追浜工場の生産キャパシティに余裕があったことが挙げられる。欧州仕様車については2013年夏から英国日産自動車製造サンダーランド工場でも生産が開始される予定であるほか、北米仕様車はメキシコ日産アグアスカリエンテス工場で生産される。2017年からタイで販売が開始され、タイ日産サムットプラーカーン県で生産される。

日本仕様車および欧州仕様車のガソリンエンジンは、先代モデルから排気量が減らされ、気筒数も4気筒から3気筒となっている。搭載されるエンジンは1.2 L 直3HR12DE型と、同じく1.2 L 直3のエンジンをスーパーチャージャー過給するダウンサイジング過給器付きエンジンであるHR12DDR型の2種類が用意される。HR12DDR型はHR12DE型をベースとしつつも、直噴化され、ミラーサイクルでもあるため、HR12DE型エンジン搭載車よりも燃費性能が向上している。同時にイートン製スーパーチャージャーが装備され、電磁クラッチを用いて適宜過給することでミラーサイクル化によるトルク不足を補い、HR12DE型を上回る出力・トルクを実現している。HR12DDR型エンジンは欧州仕様のK13型マイクラに搭載されており、採用はノートで2車種目となるが、マイクラとは異なり、日本仕様のノートのスーパーチャージャーモデルはNAエンジン同様レギュラーガソリン仕様となる。トランスミッションは日本仕様車では全車にジヤトコ製のJF015E型副変速機CVTが組み合わせられ、欧州仕様車にはMTも用意される。

また、欧州仕様車にはガソリンエンジンの他に、ルノー=日産アライアンスが新開発したK9K dCi 直列4気筒 1.5 Lのターボディーゼルエンジンも用意される。北米仕様車には改良型の1.6 L 直4 HR16DE型ガソリンエンジンのみが用意され、副変速機付きCVTおよび5速MTが組み合わせられる

走行モードは、通常モードのほか、登降坂走行向けのスポーツモードがあり、CVTのセレクトレバー側部にスイッチが存在する。HR12DDR型エンジン搭載車には加えてECOモードスイッチがセレクトレバー後部に装備されている。ECOモードはスーパーチャージャーの過給を極力抑えた燃費性能重視の走行モードである

燃費性能は、HR12DDR型エンジン搭載車は「平成27年度燃費基準+20%」を、HR12DE型エンジンを搭載するFF車は「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成し、「S DIG-S」についてはJC08モード燃費25.2 km/Lを達成して排気量1.0 L以上のハイブリッドカーを除くガソリン登録車でトップの燃費性能となった。燃費性能向上のため、4WD車を除いた全車にアイドリングストップ機構が採用されている。

2015年(平成27年)7月のマイナーチェンジでHR12DDR型エンジン搭載車は、ブレーキを踏んで車速が約8 km/hになるとアイドリングストップが作動する「停車前アイドリングストップ」に改良され、エンジン停止時間を延長したことでJC08モード燃費を向上、「平成32年度燃費基準+20%」を達成し、また、HR12DE型エンジンを搭載した2WD車もエンジンやトランスミッションのチューニングの最適化を図ったことで燃費を向上、「平成32年度燃費基準」を達成した。

2016年(平成28年)11月には、HR12DE型エンジンを発電専用とし、リチウムイオンバッテリーとEM57型モーターを組み合わせ、モーターのみで駆動するシリーズ方式のハイブリッドシステムを採用した新型パワートレイン「e-POWER」搭載車を追加した。シリーズ方式のハイブリッドシステムを採用した量産型コンパクトカーは世界初となる。既にトヨタの「THS」(動力分割方式)とホンダの「i-DCT」(パラレル方式)が国産コンパクトカーに存在することから、e-POWERの誕生により同クラスにおいて3種類の主要なハイブリッドシステムが選べるようになった。

e-POWERに搭載されるEM57型モーターは同社の電気自動車であるリーフと基本的に共通であり、コンポーネントの共用化によりコスト削減を実現している。発電用のHR12DE型エンジンは標準モデルに搭載されるものと型式は同じであるが、発電用に低回転域におけるトルクを重視した設計となっており、圧縮比は10.2から12.0に変更されている。発電用エンジンと駆動用モーターはエンジンルーム内に格納され、走行用電力を蓄えるパナソニックリチウムイオンバッテリー(1.5 kWh)は前席下に、補機用のバッテリーは荷室フロア下に搭載される

E12型ノートは日産が展開するエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」の車種となっているため、その証として、2WD車にはリア右下に「PURE DRIVE」エンブレム(HR12DDR型エンジン搭載車は「PURE DRIVE / DIG-S」エンブレム)が装着されている。2016年11月改良型では、2WD車において「PURE DRIVE」エンブレムが装着されなくなる代わりに、「e-POWER」搭載車は左右フロントドアの下側とバックドアの右側中央に専用エンブレムを装着している

先代ノートおよびティーダはBプラットフォームを採用していたが、軽量化のためプラットフォームが1クラス下のVプラットフォームに変更された。これにより、約70 kgの軽量化に成功している。軽量化のため、パーキングブレーキも足踏み式からレバー式に変更された。また、同時に静的捩り剛性を約10 %向上している

サスペンションは先代ノートやティーダと同じくフロントがストラット式、リアがトーションビーム式で、板金部品は同じくVプラットフォームを採用するK13型マーチと共通である。車両の軽量化により、フロントサスペンションのストラットのアッパーマウントを3点締結から1点締結にすることが可能となり、アッパーマウントが51 %軽量化している。同時にフロントの横剛性が向上され、リアサスペンションでは安定性の向上が図られている

日本仕様車に標準装備されるタイヤはすべてブリヂストン製の省燃費(低転がり抵抗)タイヤ、「ECOPIA EP150」となる。タイヤサイズは「S DIG-S」を除いて185/70R14 88S、「S DIG-S」は185/65R15 88Hとなる。 また、「X」系グレードおよび「MEDALIST」にアルミホイールとともにオプションで設定される15インチタイヤは、乗り心地重視の、同じくブリヂストン製「B250」185/65R15 88Sである。また、北米仕様車では185/65HR15タイヤが標準設定され、CVTモデルに省燃費タイヤが標準装着される。また、185/65HR15のオールシーズンタイヤもアルミホイールとセットでオプション設定される

欧州仕様車は欧州の道路と使用速度域を想定して、ステアリング、サスペンション、シャシに独自のセッティングがなされており、日本仕様車と北米仕様車もセッティングは差別化されている

ボディサイドには「スカッシュライン」と名付けられたプレスラインが存在し、躍動感を表現している。リアコンビネーションランプZ34型フェアレディZジュークと同様にブーメラン型のものが採用されたが、ノートではブーメランの方向が前後逆とされており、独自性が表現されている。また、テールランプには空気を排出するスリットが設けられており、空気抵抗の低減が図られている。空気抵抗低減のためには、ほかにAピラー付け根を約100 mm前進させてフロントウインドシールドの傾斜を緩めているほか、低燃費グレードの「S DIG-S」には加えてフロントグリル内にエアダムがあり、空力ホイールカバーが装着される。こういった工夫により、「S DIG-S」以外のCd値は0.30を達成、「S DIG-S」のCd値は0.29となる。発売前の2012年3月に開催されたサロン・アンテルナショナル・ド・ロトにはプレビューモデルとして、コンセプトカーインビテーション」が出展された

日本・北米・欧州仕様のいずれも基本的なデザインは同一となるが、フロントグリルのデザインは異なり、日本仕様車・北米仕様車が横桟のフロントグリルを採用しているのに対し、欧州仕様車にはインビテーションと同様にメッシュタイプのフロントグリルが装備される。日本仕様車は2014年10月のマイナーチェンジで「S DIG-S」とX系グレードが欧州仕様車と同じメッシュタイプに変更された。

2016年(平成28年)11月のマイナーチェンジで、フロントにVモーショングリルを採用し、ヘッドランプバンパーをデザイン変更。リアコンビネーションランプにはブーメランシグネチャーを採用した。「e-POWER」搭載車はVモーショングリルにブルーのラインを配して差別化している。

ボディサイズは先代ノート比で、全長80 mm、全幅5 mm増、全高は空気抵抗低減のため10 mm低くなっている。C11型ティーダ比だと全長150 mm減、全幅は同一、全高は10 mm減となった。ホイールベースはE11型ノート、C11型ティーダいずれとも同一である。

カテゴリー: 日産

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