新型RAV4の全て

トヨタ

RAV4は「カローラ」「カムリ」と並ぶトヨタの大黒柱。米国での販売順位は既にカムリを抜いており、「F-150」「シルバラード」「ラム」といったアメリカを代表するトップ3銘柄に次ぐ。

グローバルで見れば5代目に相当する新型RAV4の一番の特徴は、悪路性能を向上させるために4WDの選択肢を増やし、性能を向上させたことだ。日本仕様では一部廉価グレードにFFも存在するが、この車の基本グレードは四駆である。

2種類のエンジンに3種類の四駆システムが搭載されている。

選択肢という点で言えば、新型RAV4はグレードに応じて2タイプのデザインが与えられている点も特徴だ。標準系のデザインをベースに、オフロード志向を強めたグレード「アドベンチャー」ではタフネス感をより押し出したデザインを採用。特にフロントまわりはバンパー部を変更し、独立したセンターグリルを与えることで、同門の「タコマ」や「4ランナー」にも相通じる強い顔立ち

パワートレインは2リッター直4のガソリンユニットと、2.5リッター直4ハイブリッドユニットの2本立て。前者には発進用のギアを組み込んだダイレクトシフトCVTが組み合わせられる。双方ともに廉価グレードではFFの選択も可能で、四駆に関してはハイブリッドの側は後軸モーターの最大トルクを従来よりも強めた専用チューニングの「E-Four」を採用。前後100:0〜20:80の範囲で駆動配分をリニアに可変させることが可能となった。ガソリンの側にはコンベンショナルな前後駆動配分50:50の「ダイナミックコントロール4WD」に加えて、後輪に独立した2つの電子制御カップリングを採用し、左右間の駆動配分を0:100〜100:0の間でリニアに可変させる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を新開発。アドベンチャー等の一部グレードに搭載している。ちなみにダイナミックトルクベクタリングAWDには、低負荷時に後軸側への駆動を完全に遮断し、走行負荷を低減するディスコネクト機能も備わる。

これら四駆機能を最大限に引き出すべく、新型RAV4は悪路想定のパターンを付与したドライブモードセレクターを採用。「AIM(AWD Integrated Management)」と名付けられたそれは「エコ」や「スポーツ」といったオンロード用のほか、ガソリン仕様には「岩場やダート」「泥ねい地や砂地」を想定したモードが加わる。ハイブリッド版はそれらを一括して「トレイル」とし、空転輪のみを制動し駆動力を集中させるブレーキコントロールやスロットルのコントロールなどを最適化させる。

4WD機構は全3種類。ハイブリッド車のシステムは後輪をモーターで駆動する「E-Four」で、「アドベンチャー」「G“Zパッケージ”」のシステムには、後輪に「トルクベクタリング機構」が採用されている。
「アドベンチャー」「G“Zパッケージ”」の4WD機構には、FF走行時にプロペラシャフトの前後で動力伝達を遮断し、燃費を向上させるドグクラッチ式の「ディスコネクト機構」が備わる。
野性味を感じさせるたたずまいにふさわしく、新型RAV4はその内装もシンプルで機能的だ。空調やドライブモードセレクターのノブやドアハンドルなどはグローブ着用のまま操作することも想定した形状で、グリップ感を高める表面処理が加えられるなど、使い勝手を高めるきめ細かな配慮もなされている。前席からの視界やノーズまわりの見切り感は運転しやすさを重視、後席の着座位置も車内に埋もれることなく足入れ部も広々と開けられる。車内や荷室の広さは成人男性4人の旅行にも十分

悪環境での使用を想定して部位補強を加えたTNGAを採用、先代に対してねじり剛性が60%も向上。ロードノイズや風切り音もしっかりと遮断されており、総じての快適性はクラス水準を上回るところにある。

センターコンソールに備わる走行モードのセレクター。ガソリン4WD車には、オフロード走行向けの「ROCK & DIRT」「MUD & SAND」というモードを備えた「マルチテレインセレクト」も用意される。(写真は「アドベンチャー」のもの
ラゲッジルームの容量は580リッター。後席の6:4分割可倒機構や、床面の高さを2段階で調整できるデッキボードなどを備えている。

コーナリングは横方向の限界点も高く、そこに至るまでのロールもしっかり抑えられている。

新型「RAV4」の3アングルは、アプローチアングルが18°、ランプブレークオーバーアングルが17.5°、デパーチャーアングルが20.5°

3種類の四駆システムの特性差は想像以上にはっきりしていた。最もコンベンショナルなフルタイム4WDがいたって中庸な運動特性であるのに対して、新開発のダイナミックトルクベクタリングAWDはトヨタ車らしからぬ、遠慮なき曲がり志向で、低ミュー路でもアクセルを踏み込めばノーズはグイグイとインに向いていく。その差動は片輪の上がったモーグル路などでも効果を発揮。駆動でアンダーを弱めながらスムーズに曲げていくことも容易だ。

それに並ぶ驚きは、ハイブリッドのE-Fourの側にもあった。とにかく後軸のモーターの存在感が強く、悪路の発進から踏み込んでいけばリニアに、かつレスポンスよく車体をグイグイ押し出す明確な駆動力を感じるほど。いままでにないこの味付けはやはり登坂路での力強さや低ミュー領域での曲げやすさなど、アクティブなドライブの面でさまざまに効果を発揮する。

「アドベンチャー」「G“Zパッケージ”」に装備されるトルクベクタリング機構は、左右後輪の駆動トルクを100:0~0:100の間で変化させられる。
ハイブリッド4WD車は、前後輪の駆動トルクを100:0~20:80の間で制御。コーナリング時のアンダーステアを抑制するほか、高トルクの後輪用モーターを採用することで、降雪時や雨天時の登坂性能を向上させている。

アドベンチャー

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4610×1865×1690mm
ホイールベース:2690mm
車重:1630kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:CVT
最高出力:171ps(126kW)/6600rpm
最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4800rpm
タイヤ:(前)235/55R19/(後)235/55R19
燃費:15.2km/リッター(WLTCモード)

G

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm
ホイールベース:2690mm
車重:1590kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:CVT
最高出力:171ps(126kW)/6600rpm
最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4800rpm
燃費:15.2km/リッター(WLTCモード」

X

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm
ホイールベース:2690mm
車重:1570kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:CVT
最高出力:171ps(126kW)/6600rpm
最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4800rpm

ハイブリッドG

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm
ホイールベース:2690mm
車重:1690kg
駆動方式:4WD
エンジン:2.5リッター直4 DOHC 16バルブ
フロントモーター:交流同期電動機
リアモーター:交流同期電動機
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:178ps(131kW)/5700rpm
エンジン最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3600-5200rpm
フロントモーター最高出力:120ps(88kW)
フロントモーター最大トルク:202Nm(20.6kgm)
リアモーター最高出力:54ps(40kW)
リアモーター最大トルク:121Nm(12.3kgm)
燃費:20.6km/リッター(WLTCモード)/25.0km/リッター(JC08モード)

ハイブリッドX

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm
ホイールベース:2690mm
車重:1670kg
駆動方式:4WD
エンジン:2.5リッター直4 DOHC 16バルブ
フロントモーター:交流同期電動機
リアモーター:交流同期電動機
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:178ps(131kW)/5700rpm
エンジン最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3600-5200rpm
フロントモーター最高出力:120ps(88kW)
フロントモーター最大トルク:202Nm(20.6kgm)
リアモーター最高出力:54ps(40kW)
リアモーター最大トルク:121Nm(12.3kgm)
タイヤ:(前)225/65R17/(後)225/65R17
燃費:20.6km/リッター(WLTCモード)/25.0km/リッター(JC08モード)

 

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